新しい職場のL2スイッチでProcurve2510Gが導入されているのですが壊れました(涙)
NW機器についてBLOG書くのなんか10数年ぶりですが初期設定の備忘録残しておきます。
ライフタイムワランティに加入してるので壊れてもただで交換できるというのはお金のない情シスとしては大助かり。Ciscoの方が情報は多くて楽なんですが、ない袖はふれないので。
※一応動作確認はとってますが、何かあっても責任はとれませんので自己責任でオナシャス。多分2810くらいまではマニュアル見た感じ同じそう?

下記サイト様を参考にさせて頂きました。本当にありがとうございます。
IT x Diary
Yamachan.com by Masaki Yamaguchi
HP ProCurve [構築]

ProCurve Switch 2510G 初期設定

1.事前準備

1-1.HPからマニュアルを落としておきます。2021/04/22時点で閲覧できています。
HPのカスタマーサポートの人に初期設定用のマニュアルのリンクおしえてといえば教えくれます。古い機種は型番でぐぐるよりそちらの方が速そう。

Management and Configuration Guide Y.11.XX (J9279A - 2510-24G and J9280A - 2510-48G only) (hpe.com)

1-2.OSの最新版をダウンロードしておきます。
https://h10145.www1.hpe.com/downloads/SoftwareReleases.aspx?ProductNumber=J9279A&lang=&cc=&prodSeriesId=

OSのインストールや、コンフィグの復元はWebUIが簡単。ただJavaのインストールが必要なのと、ブラウザの設定がいります。EdgeとChromeはだめっぽいです。
FirefoxかIE11でやる必要があります。
https://java.com/ja/download/help/enable_browser.html

1-3.スイッチを工場出荷状態に戻す
最悪初期状態に戻して保存したコンフィグから戻す。
→作業前は必ずコンフィグのバックアップを取得すること。

ProCurve Switch 2510G-24# configure terminal
ProCurve Switch 2510G-24(config)# erase startup-config
Configuration will be deleted and device rebooted, continue [y/n]?  y

[Y] キーを押すと 、現在の設定を工場出荷時の設定で置換してスイッチをリブー トします。
 [N] キーを押すと現在の設定を維持し、 リブートしません。

※この時パスワードとユーザ名はリセットされませんので気を付けましょう。
※OSのバージョンをアップしると初期化してもダウンはしないようです。

1-4.コンフィグの保存 
交換機がCLIでアクセスできる場合で、そこから最新版のコンフィグを保存したい場合

TFTP
ProCurve Switch 2510G-24# copy startup-config tftp IPアドレス コンフィグファイル名

xmodem
ネットワークの構成上接続できない場合はxmodeで実施しましょう。

速度変更
ProCurve Switch 2510G-24# configure terminal
ProCurve Switch 2510G-24(config)# console baud-rate 115200
9600だとおっそいので115200にする。

Command will take effect after saving configuration and reboot.
ProCurve Switch 2510G-24(config)# exit
ProCurve Switch 2510G-24# write memory
ProCurve Switch 2510G-24# reload
スイッチは再起動が必要です。

テラターム「設定(S)」の項目から「シリアルポート(E)」を選んでスピードををデフォルトの9600から115200に変更して現在の接続を再設定を押下する

コンフィグ保存
ProCurve Switch 2510G-24# copy startup-config xmodem pc
Press 'Enter' and start XMODEM on your host...

Enterを押下

ファイル(F)からテラタームの下記のようにする
xmodemコンフィグ保存2

保存先を選ぶ

xmodemでコンフィグ保存3

保存を押すと転送されて終わり。

2.コンフィグを流し込むためのIPアドレスを設定してパスワードを設定する

メニューを立ち上げる

ProCurve Switch 2510G-24# menu

メニューが立ち上がるので、8.Run Setupを選択する
初期設定メニュー


デフォルトゲートウェイとIPを設定しておく。
各環境下でNTPに接続できる環境だと時刻合わせがしやすいかもしれません。
 
ipアドレス

IP Configの部分までカーソルをもっていってスペースキー押下でステータスが変更できるのでDHCPになっているのをマニュアルにしてIPを入力します。Saveでエンターキーを押下するとメニューにもどるので5.CLIを押下します。

コンフィグを保存します。
ProCurve Switch 2510G-24# write memory

設定が反映されているか確認します。
ProCurve Switch 2510G-24# show running-config

Running configuration:

; J9279A Configuration Editor; Created on release #Y.11.41

hostname "ProCurve Switch 2510G-24"
console baud-rate 115200
snmp-server community "public" Unrestricted
vlan 1
   name "DEFAULT_VLAN"
   untagged 1-24
   ip address dhcp-bootp
   exit

余談ですがこの交換機OSが若干バージョンアップされてますね。

3.OSのバージョンアップ

3-1.xmode
転送に時間かかるのでTFTP使えるなら使える環境でやった方がよいです。あとPrimayにしか転送できないっぽいです。

メニューから7.DownloadOSを押下する。
ProCurve Switch 2510G-24# menu

xmodeos6

MetodがTFTPになっているのをスペースキーを押下してxmodeに変更してエンターキー押下。
変更したらeXecuteでエンターキー押下
xmodeOS

エンターを押すした後、テラタームのファイル→転送→XMODE→送信を選択してOSのファイルを選んで開くを押下する。
xmodeOS3

転送が始まる。
送信するファイルを選ぶ前にエンターキーを押してないと転送されないので注意すること。

xmodeOS4

転送が終わるとメニューに戻るので、5. Command Line (CLI)選ぶ。
xmodeOS5

CLIに戻ったら
保存して再起動する。
ProCurve Switch 2510G-24# write memory
ProCurve Switch 2510G-24# boot

起動したらOSのバージョンが上がっているか確認

ProCurve Switch 2510G-24# show version
Image stamp:    /sw/code/build/cod
                Apr 11 2018 16:26:31
                Y.11.52
                133
Boot Image:     Primary

3-2.TFTP

ここではセカンダリをバージョンアップしていますが、プライマリもTFTPで可能です。
ProCurve Switch 2510G-24# copy tftp flash IPアドレス Y_11_52.swi Primary or secondary

yをしたら転送開始。
tftpos2


転送終わったら再起動
ProCurve Switch 2510G-24# boot
Device will be rebooted, do you want to continue [y/n]? y

再起動したら、フラッシュのバージョンを確認する。
ProCurve Switch 2510G-24# show flash
Image           Size(Bytes)   Date   Version
-----           ----------  -------- -------
Primary Image   : 3390986   04/11/18 Y.11.52
Secondary Image : 3390986   04/11/18 Y.11.52
Boot Rom Version: N.10.02
Current Boot    : Primary

なんらかの原因でセカンダリでブートに代わったのをプライマリに戻す。
ProCurve Switch 2510G-24# show version
Image stamp:    /sw/code/build/cod(cod11)
                Jul 16 2009 02:13:03
                Y.11.12
                676
Boot Image:     Secondary

下記コマンドでプライマリへ
ProCurve Switch 2510G-24# boot system flash primary

4.バックアップコンフィグ転送間にしておいた方がいいこと

4-1.時刻同期
CLI

現在の設定を確認する
ProCurve Switch 2510G-24# show sntp

 SNTP Configuration

  Time Sync Mode: Timep
  SNTP Mode : disabled
  Poll Interval (sec) [720] : 720

TimeZoneを日本へ
ProCurve Switch 2510G-24(config)#time timezone 540 04/22/2021 18:33

Time Sync ModeをSNTPへ
ProCurve Switch 2510G-24(config)# timesync sntp

サーバのIPを指定する
ProCurve Switch 2510G-24(config)# sntp server IPアドレス

うちの環境はユニキャストなのでユニキャストに設定する
ProCurve Switch 2510G-24(config)# sntp unicast

変更されたことを確認する
ProCurve Switch 2510G-24(config)# show sntp

 SNTP Configuration

  Time Sync Mode: Sntp
  SNTP Mode : Unicast
  Poll Interval (sec) [720] : 720


  IP Address       Protocol Version
  --------------   ----------------
  設定したIP      3

インターバルを短くして時間変更する
ProCurve Switch 2510G-24(config)# sntp 30

時間が変更されたことを核にする。
ProCurve Switch 2510G-24(config)# show time
Thu Apr 22 07:54:02 2021

インターバルを戻す
ProCurve Switch 2510G-24(config)# sntp 720

保存
ProCurve Switch 2510G-24# write memory

4-2.sshのキーをジェネレートする。
ログインにSSHを使っていてキーがない状態でコンフィグ戻すとSSHでエラーになって戻らなかった。
先に作っておく

キーをジェネレートする
ProCurve Switch 2510G-24(config)# crypto key generate ssh
Installing new RSA key.  If the key/entropy cache is
depleted, this could take up to a minute.

ProCurve Switch 2510G-24(config)# exit
ProCurve Switch 2510G-24# write memory

うちの環境だこれで下準備終わり。

5.configの転送

5-1.xmode

ProCurve Switch 2510G-24# copy xmodem startup-config pc
Device may be rebooted, do you want to continue [y/n]?  y
Press 'Enter' and start XMODEM on your host...
エンターを押す

テラタームのファイル→転送→XMODE→送信からバックアップしたコンフィグファイルを選択する。
configxmode2

転送が終わると再起動がかかります。

5-2.TFTP
ProCurve Switch 2510G-24# copy tftp startup-config IPアドレス コンフィグファイル名
Device may be rebooted, do you want to continue [y/n]?  y

この時保存と適用をTFTPは間違えやすいので気を付けましょう。
やってる最中に間違えた。コンフィグは必ず作業のディレクトリを別に作ってそちらに入れておきバックアップ本体はいじなないようにしましょう。

後始末

xmode様でファイル転送のために大きくしたbaud-rateを戻す

LS03-P2510-01(config)# console baud-rate 9600
Command will take effect after saving configuration and reboot.
LS03-P2510-01(config)# exit
LS03-P2510-01# write memory
LS03-P2510-01# reload

おまけ

banner motdでメモ書きを入れる
LS03-P2510-01(config)# banner motd %
文字列を入力
最後%を入力してエンター

その他

最初にセットアップする際に工場出荷状態に戻したときに、DHCP環境下でNW繋げちゃってて、IPとっちゃってさ、コンフィグ戻した後もshow cdp neighbors detailするとなぞのローカルIPが見えるという気持ち悪い状況になった。デフォルトIP設定をdisableしてしばらくして、conf tからvlan1にはいったらいつのまにか消えててた不思議。

やっぱCisco以外の機械はめんどくさいな。安いけど。